住宅ローンの少しでも上手な借方・返し方!
(1)借入額を最小限にする。借り入れ期間も可能な限り短くする。
当たり前のことですが、月々の返済が少ないということに気をとられると、ついつい基本をおろそかにしてしまいがち。
短く借りたほうが基本的に絶対お得です!(金融機関ごとの特別措置がある場合もあります。)
※2500万円を固定金利3%、元利金等返済した場合・
返済期間 | 毎月返済額 | 総返済金額 |
25年 | ¥100,855 | ¥35,565,749 |
30年 | ¥105,401 | ¥37,944,098 |
35年 | ¥96,212 | ¥40,409,090 |
(2)毎月の返済をちょっと頑張れそうなら「元金均等」返済も検討!
そもそも、ローンというのは借りたお金とその利息を返済していかなければなりません。
さらに、通常金利3%などといった場合、その3%は利息を除いた借りているお金(元金)に課せられますので、同じ額を支払うのでも、利息ではなく「元金」を早く返したほうが利息は少なくて済みます。しかし、そのような場合、初めは返済額が非常に大きく、だんだん減っていきます。このような「元金」から優先的に支払っていくのが「元金均等」返済です。当然、こちらのほうが総額の利息は少なくなるので、初期の返済が頑張れるようならこちらのがお勧めです。
子供が小さく、まだお金がかからないので今のうちに多く返しておきたい!という方にお勧めです。
もう一つは「元利均等」返済。これは元金と利息の合計額が毎月同じになるように計算されているため、金利が変わらない限り毎回の返済額が一定になりますので、返済計画が立てやすいという点で多くの人が利用しています。
毎回の返済額は一定ですが、元金部分と利息部分の内訳が回によって異なっています。当初は利息部分が多く、元金部分が少ないため、元金の減り方は遅くなり、総額では「元金」均等より高く支払う事になります。
※2000万円を固定金利3%で借りた場合
元金返済 | 元利均等返済 | 差額 | |
初回元金 | ¥47,619 | ¥26,970 | ¥20,649 |
初回利息 | ¥50,000 | ¥50,000 | ¥0 |
合計 | ¥97,619 | ¥76,970 | - |
2回目元金 | ¥47,619 | ¥27,721 | ¥19,898 |
2回目利息 | ¥49,197 | ¥49,248 | -¥51 |
合計 | ¥96,816 | ¥76,970 | - |
35年総利息 | ¥10,524,801 | ¥12,327,082 | -¥1,802,281 |
35年総支払額 | ¥30,524,801 | ¥32,327,082 | -¥1,802,281 |
(3)余裕資金が出来たらすぐに繰り上げ返済を!
金融機関は、繰上げ返済をされてしまうと預け入れのお金も金利での儲けもなくなってしまうので嫌がりますが、じつはこれがすごく効果的!というか、通帳に寝かしておいても殆んど金利はつきませんので早く返して金利を減らすほうが絶対にお得です。ただし、繰上げ返済に手数料がかかることもあるので、契約時にご確認を。(仮に手数料がかかっても返済してしまったほうが得なケースのが多いですが。)
しかし、せっかくあるお金を返済とはいえ手放すのはちょっと勇気がいるもの。
「もしもの時に…」と、思ってしまいますが保険などに入っていればよほど大丈夫。そんな時の為にも保険の内容や月々の生活費をきちんと把握し。
手元にいくらあればいいのかを考えておくことで、思い切った繰上げ返済も可能になります。
(4)毎月の返済日に必ず返済すること。延滞利率は約15%とかなり高金利です。
(5)変動金利か固定金利かは時期によってよく吟味すること!
変動金利と固定金利というのはその名の通り、金利が借りている期間一定か変動かの違いです。
通常、固定金利より変動金利のほうが金利が安いですが、ローンは何十年にも渡って借りるので注意が必要です。
変動金利は、総じて固定金利より安いですが相場に応じて上がったり下がったりします。 固定金利の場合、どんなに相場が上がっても契約時の金利のままです。今は金利が安いので今の固定金利よりも将来の変動金利のほうが高くなることも考えられます。 ミックスという商品も出てきていますので、当初変動にしておき相場が上がりそうだと思ったら固定にするというのも選択肢の一つです。