自然素材を使った家づくりって本当に快適なの?
最近話題の自然素材を多用した家づくり。本当に快適なんでしょうか?ひとことで「自然素材」といっても床材、壁材、構造や断熱材に至るまで様々なものがあります。そして、それらをどの程度使うかというのも建主さまの希望次第。 それぞれの商品にメリットデメリットはありますが一般的には、人工的なビニールクロスやペンキは時が経つごとに剥がれてきたり劣化して美しさを失うのに対し、自然素材は時を経るごとに艶が出たり深みのある色合いに変化するというのが魅力です。しかし、傷がつきにくい加工や汚れがつきにくい加工を人工的に施したものに比べると、汚れや傷には弱いのが一般的です。
考え方としては、かつては自然の物しかなかったので土や木で作った住宅に住んでいました。しかし、工業化が進むことによって自然素材で問題視されていた傷つきやすさや汚れを解消し、大量生産ができるものへと建材の「商品化」が進みました。それらの販売促進の言葉などの影響もあり、ほとんどの住宅が「人工的な新建材」で創られるようになったのです。しかし、今度は接着剤や塗料などの化学物質が原因でシックハウスなどの問題が発生しました。そこで、かつての自然素材の家が見直されるようになったのです。もちろん、新建材の商品も改良が進みシックハウスの原因となる物質は極力使われないようにはなりましたが、それでも症状が出る人はたくさんいらっしゃいます。
このように、高度経済成長を経て工業化された住宅が、いま見直されているわけですが、人工的な商品のほうが良い点ももちろんあります。たくさんの商品に触れたり、学ぶこと。そして、最終的には自分達の理想とするライフスタイルをきちんと固めながら、それらに適した材料を選ぶことが大切です。
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